「婚約指輪は給料の3ヵ月分」誰でも聞いた事がある有名なキャッチコピーです。1970年代に当時世界のダイヤモンドの大部分を支配していたデビアスがうちだしたキャンペーンで、もう30年ほど前に終了しています。いまでは婚約指輪は給料1ヵ月分といったところでしょうか。購入しない選択肢も珍しくありません。
世界的にもダイヤの価値にこだわらない流れは加速しています。最近ニュースでもよく取り上げられる合成ダイヤモンドなどは今後完全に定着する日も近いかもしれません。
給料3ヵ月分と同時期の宝飾業界が作りだした価値観は「一生に一度のことだから。最高のものを、ちょっと無理してでも。とことんこだわりたい。」これって今でもよく言われていませんか。好景気な昔の感覚です。婚約指輪と同じように結婚指輪も徐々に大きな転換期を迎える流れが来ています。「高い結婚指輪はいらない。そのかわり、旅行や普段いかない高級レストランに行ってみたい。子供の習い事にお金が必要。引っ越し費用に充てたい。」多様な選択肢があります。
高価な結婚指輪、こだわりの詰まった結婚指輪などは、いまでは身に着けるのが恥ずかしい時代になりつつあります。結婚指輪は必ず一生身につけなければいけないものでもなく、買い替えも珍しくありません。
若いうちこそ物より、旅行など想い出にお金を使うのが有意義な選択肢ではないでしょうか。